次の日、いつもの様に登校すると校門前で美彩姉ちゃんと鉢合わせした。
目が少し赤くなっていたが、いつもの笑顔で言葉を交わした。
美「お〜響達おはよ〜。」
「「「おはよう(ございます)」」」
塁「あれ?美彩姉ちゃん目赤くない?」
塁君そこに触れてしまいますか。
美「あらバレちゃった?そぉなのよ〜。みさの事泣かす悪いオトコがいるのよね〜。」
と笑いながらチラッと僕の方を見る美彩姉ちゃん。
塁「へぇ、それは悪い奴もいたもんだ」
乗っかってやはりこちらをチラッと見ながらそう言った塁。わかった上で言っているな。
仕方ないので
響「本当だね。美彩姉ちゃんみたいな美人さん泣かすなんて罪な奴もいるんだね。」
と乗ってみた。すると
美「そぉよ〜。響、みさの事慰めなさい。」
そう言って腕に抱きついてきた美彩姉ちゃん。いつも通りに振舞ってくれる事が嬉しくて
響「はいはい。これでいいですか?」
と頭をポンポンすると、
少し顔を赤くして
美「…ありがと。うん元気出た〜。じゃあね〜、勉学に励むんだぞ少年達。」
塁「受験生の美彩姉ちゃんが言うの?」
響「そうだよ。美彩姉ちゃんも頑張って。」
美「はいは〜い。」
そう言って学校に入る美彩姉ちゃん。
僕らも玄関に向かおうと歩き出すと、
み「響君ちょっと…。」
響「何みなみちゃん?」
僕に声をかけ、足を止めたみなみちゃん。
塁「じゃあ先に行ってるから。」
そう言って僕らから離れていく塁。相変わらず察しのいい奴だと思う。
僕らは登校する人波から離れ、周りからは陰になって見えない場所に来た。
み「……。」
響「…昨日の事聞きたいんでしょう?」
み「…うん。」
響「美彩姉ちゃんに僕の気持ちは伝えたよ。ごめんなさいって言った。」
み「……。」
響「でもいつも通り振舞ってくれてホッとしてる。嫌いになった訳でもないし。僕にとっては姉ちゃんみたいな人だから。」
み「…うん。」
響「…まだ心配?」
み「…うん。」
響「じゃあ誓いのキスでもしようか?」
み「…うん。えっ?!」
響「じゃあ遠慮なく。」
み「えっ、ちょっと待って。」
そんな事言いながら距離を詰めた僕、
驚いて身体を硬直させるみなみちゃん。
そんなみなみちゃんに顔を近づけ、耳元で
響「びっくりした?反応可愛かったよ。」
そう言って頭を撫でた。
みなみちゃんは顔を真っ赤にしているが、その直後頬を膨らませ、僕の腕にグーパンチ。
思いの外痛くてびっくり。
み「響君酷い。そんなイタズラするなんて。もう知らない。」
そう言って、そっぽを向いたみなみちゃん。
響「ごめん!みなみちゃん。もうしないから許してよ。」
そう言うが返事はないし、こちらも向いてくれない。
響「おーいみなみちゃん?」
み「………。」
響「みなみちゃんてば。」
み「………。」
仕方ないので、両肩を掴み身体をこちらに向けた。でも目は合わせてくれない。
響「…みなみちゃん。」
み「………。」
響「さっきはごめん。許してもらえませんか?」
み「………。」
響「…僕の事嫌いになった?」
静かに首を横に振るみなみちゃん。
響「じゃあどうしたら許して貰えますか?」
そう聞くと、小さな声で
み「…デート。またデートしてくれたら許してあげる。」
響「わかった約束する。」
み「…それから、今度はちゃんとして。」
響「ん?何を?」
少し顔を赤くして、上目遣いで
み「……キス………。」
僕も顔が熱くなるのがわかった。
響「…うん。」
そう言って顔を近づけ、おでこにキスをした。
響「…今度はちゃんと付き合う時に。」
そう言うと
み「…じゃあ許してあげる。」
響「ありがとう。」
そう言ってみなみちゃんの頭を撫でた。
やっと笑顔を見せたみなみちゃんにホッとしたものの、女の子は難しいと改めて思った朝だった。










