手を繋ぎ歩く飛鳥はすこぶるご機嫌だ。
こんなにニコニコしている飛鳥は滅多にお目に掛かれない。そう思って飛鳥の顔を見ていると、
飛「何?さっきから人の顔ジロジロ見て。」
響「いや、相変わらず顔小さいしご機嫌だなぁと。あと、笑ってる飛鳥可愛いなぁって思ってた。」
飛「…ばか…。」
顔を赤くした飛鳥の頭をポンポンとすると、
『恥ずかしいからやめろ〜』と体当たりしてきた。危うく車道にとびだすところだった。
そんなやり取りをしながらバスに乗り隣街のショッピングモールへ。到着すると早速洋服を見にいくことに。
飛「これどうかな?」
響「可愛い。」
飛「じゃあこっち。」
響「可愛い。」
飛「じゃあこれは?」
響「可愛い。」
飛「本当にいいと思ってる?」
やや不機嫌そうな顔をした飛鳥。
響「どれも似合ってるし可愛いよ。元が良いからさ。」
そう言うと、『何言ってるの、バカ』と小突いてきた。顔は真っ赤だけど。
飛「…じゃあ、どれが響の好み?あたし決められないんだ…。」
響「んー、じゃあこれ。1番これが好きかな。」
飛「じゃあこれにするね。」
そう言ってレジに向かう飛鳥。
「可愛いカノジョさんですね。」
そう店員さんに声をかけられ、『はぁ、まぁ』と曖昧な返事をしていると支払いが終わり戻ってきた飛鳥。
「また2人でお越し下さい。」
そう見送られ店を出る。
飛「店員さんと何話してたの?」
響「あぁ『可愛いカノジョさんですね』ってさ。」
飛「カノジョに見えたんだ。…嬉しい…。」
そう照れくさそうに言った飛鳥はとても可愛らしく見えた。
その後、ブラブラしながらウインドウショッピング。
しばらく歩いていると、目に入った小物やアクセサリーが置いてある店に入る。学生向けの割とお手頃な店だった。
その店で飛鳥がひとつのネックレスのところで足が止まった。
小さなオープンハートのついたものだ。金額を見ると中学生の僕でも手が出る代物だ。
響「それ可愛いね。」
飛「…うん。」
響「じゃあ飛鳥にプレゼントする。」
そのネックレスを手に取りレジに向かう。
飛「えっ?いいよ、悪いよ。」
響「今日は飛鳥が頑張ったご褒美でしょ。僕があげたいと思ったから買うの。」
飛「ありがとう…。」
支払いを済ませ、飛鳥に手渡す。
飛「大切にするね。」
そう言って柔らかい笑顔を見せた飛鳥は、とても美しかった。
その後お昼を食べたり(まあプレゼントのおかげでファーストフードになってしまったが)、ゲーセンに行ってプリクラ撮ったりした。
そして夕方には飛鳥の家まで戻ってきた。
飛「今日は本当にありがとう。楽しかった。」
響「僕も楽しかったよ。」
飛「またデート行きたいなぁ。早くあたしにしなよ、彼女。」
響「…ごめんね。その答えはもう少し待ってて。」
飛「…うん。待ってるから…。」
響「じゃあまた明日。」
そう言って家に向かって歩き出した時
飛「響!」
名前を呼ばれ振り向くと、すぐそばに飛鳥の顔が。
以前と同じく頬にキスをくれた。
飛「…今日のお礼。じゃあね。」
足早に家に入っていった飛鳥。本当にドキドキさせられっぱなしの一日だった。










