響が飛鳥と勉強していた夜のこと
〜彼女たちの憂鬱〜part2
奈々未side
隣の部屋では響と飛鳥が勉強している。
私も勉強しているが、2人のことが気になり全くと言っていいほど頭に入ってこない。
飛鳥が響に好意を持っているのは前から気付いていた。ただ素直になれない性格の飛鳥では行動に移せないと踏んでいた。
ところがだ、想定外はみなみちゃんの存在。明らかに響は惹かれてる。おそらくみなみちゃんも響に好意を持っている。このままでは近いうちに2人は付き合い始めるだろう。
それを感じ取った飛鳥も積極的になっている。今までは勉強のことは私のところに来たのに。
それから美彩。ふざけているように見せているが、他の男にはあそこまでくっついたりしない。多分本気だ。
私たちは姉弟。いくら頑張っても男と女の関係にはなれない。でもいつも近くにいた響が別の娘と…そんな事を考えると、何だかモヤモヤして…。
これは独占欲なのか、それとも……今日も眠れない夜を過ごすことになりそうだ。
飛鳥side
やっぱり緊張する。久しぶりに入った響の部屋は、男子の部屋とは思えないほど片付いている。
変わってないなぁと思って少し会話をした後は、真剣に勉強。私が分からないところを丁寧に教えてくれる響は、小さい頃から変わらず私に優しい。
私が困っていたり、泣いていたりすると必ずそばにいて頭をポンポンしてくれる。
それでいつも安心できたんだ。
今日もやってくれたけど、今までで一番ドキドキした。
今までは小学校と中学校で離れていたけど、それでも響の一番そばにいる女子は私、そう思ってた…。
でもみなみちゃんが転校してきてから響の一番近くにいるのは私じゃなくなった。
私も中学生になって、剣道部のマネージャーにもなって響のそばにいられるポジションを選んだのに…。
素直になって、もっと頑張らないと…10年の恋が叶わなくなる。
そう思った私は行動を起こした。
ご褒美のデートの約束、それから送ってくれた別れ際の頬へのキス。
これでもう少し私のことも意識してくれるはず…。絶対テスト頑張らなきゃ!










