先に歩き出したみなみちゃんを、僕は慌てて追いかけた。
響「みなみちゃん待ってよ。僕何かしちゃった?そうだったら謝るから話してくれない?」
そう言うと、少し口を尖らせながらこちらを向き
み「……奈々未先輩や美彩先輩とはあんな風に腕組んで歩くくらい仲良しなの?」
と若干の棘のある言葉。
響「えっ、あぁ仲は良いと思うけど、姉ちゃんはあそこまでしてきたこと無かったから正直、今朝はビックリした。」
み「じゃあ美彩先輩とはよくあるんだ。」
響「…あの人はそうやって僕のことからかうんだよ、人の反応見て楽しんだり。」
み「ふーん。でも響君嬉しそうだった。そういうことされて。」
響「…嬉しいって、どっちかと言うと諦めてるっていうのが正しいと思うけど。」
み「そんなことされて嫌じゃないなら、美彩先輩と付き合ったらいいじゃない!」
みなみちゃんは、少し潤んだ瞳でいつもより大きな声でそう言った。
響「ちょっと待って。僕は別に姉ちゃん達にそんな感情持ってない。」
み「……でも。」
響「話を聞いて。今日一日、みなみちゃんと全然話せなくてやっぱり寂しかった。」
み「……。」
響「僕はもっとみなみちゃんのこと知りたいし、仲良くなりたいと思ってる。」
み「……。」
響「…ダメかな?」
僕は自分の思っていることを素直に告げた。
しばらく無言の時間があって…
み「…ダメじゃない。」
そう言って、目は潤んだままだっだけどやっと僕に笑顔を見せてくれた。
響「ありがとう。」
そう言って、僕は手を差し出した。
僕の手を握った彼女との距離がもっと近づくようにと、想いが伝わるようにと願いながら。










