初めて出会ったのは、まだ雪の残る4月の日。
僕の住む北海道の田舎に、君が引っ越して来たあの日だった。
響「あれ?あの家って空き家だったよなぁ?」
塁「あー、確かに。でも最近この街おっきい開発事業があるから、何か引っ越してくる人多くないか?」
響「そっか。まぁいいや、部活行こうぜ。春休みだからってサボると今野先生に鬼の稽古させられるから。」
塁「だな。やばい‼あと10分しかない‼走れっ‼」
僕の名前は、橋本響。この春から中学2年生。そして、こいつは白石塁。同じく2年生。
僕らは剣道部に所属している。小学生から続けている剣道は、この街ではかなり力が入っている競技で、田舎町ながら全道でも有数の強豪なのだ。昨年も後一歩で全国大会というところまで勝ち上がったため、今年こそはということで稽古も熱を帯びていた。
そんなこんなで、僕らが引っ越し作業をしている家を通り過ぎようとした時、同い年位の女の子が車から出てきた。
その瞬間、きっと君に恋をすることが決まっていたかのように、僕の脳裏に、心に君の姿が焼き付いてしまったんだ。










